クロアリ駆除|クロアリのいろいろな事についてご紹介します クロアリ駆除|クロアリのいろいろな事についてご紹介します

生態

クロアリは世界中に分布しており、私たちの生活に非常に身近な生き物であります。しかし、実は生物分類学上ではハチの仲間として分類されていることは、あまり知られていません。クロアリはハチと同様、1つの集団で女王アリや働きアリなどの役割分担をしている社会性昆虫であり、体の特徴がハチとよく似ています。日本ではあまり見かけることはありませんが、針をもった種類のクロアリは多数います。クロアリのほとんどは土の中に巣をつくり生活をしています。市販されている蟻の巣キットなどで巣の複雑な構造をご覧になった方もいることと思います。卵から蛹までを家族単位で保護し、それぞれ役割をもって生活することから社会性昆虫と位置づけされています。女王アリは産卵に専念し、巣づくりやエサの採取は働きアリの役割です。働きアリはよく昆虫の死骸などの食べ物を引っ張って巣に運んでいます。エサを貯蓄して、食物の乏しい冬に備える習性も『アリとキリギリス』の童話でよく知られています。

アシナガアリ

体長 4~8mm
体色 光沢のある暗褐色
地域 日本全土

クロオオアリ

体長 7~12mm
体色 光沢のない黒色
地域 日本全土
クロアリ
クロアリ
クロアリの卵
クロアリの卵
クロアリの蛹(さなぎ)
クロアリの蛹(さなぎ)

特徴

クロアリは卵から幼虫、そして蛹(さなぎ)を経て成虫となる完全変態の昆虫です。卵や幼虫は、土中に巣があることから通常見ることはできません。日本全土に分布するアシナガアリと呼ばれる種類のクロアリが最も目にする機会が多く、名前の通り、脚が長いのが特徴です。他にクロオオアリと呼ばれる大型種の代表的なアリがいます。これも日本全土に分布しています。クロオオアリは基本的に肉食であり、エサとして昆虫やムカデの死骸などを多く採取しますが、場合によっては集団で生きた獲物を襲うこともあります。採取したエサは、発達した大顎(おおあご)で咥えて引っ張ります。しばしば行列となって餌を運んでいる姿を見ることがありますが、全て同じ巣から来た仲間の働きアリです。

シロアリを襲うクロアリ
シロアリを襲うクロアリ

被害

クロアリは社会性昆虫であることから、役割ごとに共通の目的を持ち行動します。そのため、大多数で家屋内に侵入して人間に不快感を及ぼします。特にイエヒメアリなどの小型のアリは、シロアリを捕食し、シロアリの巣を乗っ取って巣づくりするため、家屋の床下等に大量発生することが多くあります。そのまま室内にもエサを求め、同じ巣のアリが仲間の足跡フェロモンをたどり行列で侵入する問題を発生させます。家屋内では壁の中やタンス、木箱の隙間などに営巣することが知られています。また、クロアリのなかには湿度の高い所を好む種類もいるため、家屋の雨漏りや漏水箇所に営巣することもあります。日本国内の家屋で見かける種類のクロアリには毒針が無いものや、針があっても弱いために刺すことができないものが多いため、クロアリは刺さないと思われがちですが、実は毒針を持つも種類も多く、先に挙げたイエヒメアリも、毒は微弱とはいえ人体を刺し、チクチクとした不快感を与える被害があります。熱帯には毒性が強いアリが生息しており、咬まれると最悪の場合死に至るケースもあるほどです。他にも発達した大顎(おおあご)を持ち、人体を積極的に咬む種類のアリも存在しています。クロアリの多くの種類が毎年1~2回、交尾を行うため、結婚飛行を行います。結婚飛行は種類や地域により異なりますが、春から秋にかけて行うため、その時期に羽アリが大量発生し家屋内に侵入する被害が発生します。東北地方では春先から初夏にかけての結婚飛行が、多く見られます。

クロアリによる主な被害

  • 不快感・恐怖感を与える
  • 家屋内に巣を作る
  • 侵入被害
  • 刺される被害
雨漏りの壁の中
雨漏りの壁の中
壁の中の巣
壁の中の巣
シロアリを捕食
シロアリを捕食

駆除方法

クロアリの駆除をする際、重要になるのは生息種と営巣場所の特定です。家屋周りの腐朽した木材に営巣する種の場合、液状薬剤をその木材表面に吹き付けて、さらに内部に薬剤を注入する駆除処理を行います。土壌に営巣するクロアリで巣の場所が特定できた場合は、液状または粒剤の薬剤を直接巣に散布します。巣の位置特定が困難、もしくは徘徊種の場合は、家屋の基礎周りを一周囲うように薬剤を散布したり、床下に散布して室内にアリが侵入しないようにします。壁の中などの家屋内に巣がある場合は、家屋内を燻煙(薬剤を煙と共に充満させる)または燻蒸(霧状の薬剤を充満させる)によって駆除する方法も必要となります。生息種と営巣場所によって、上記方法を組み合わせると共に、アリ誘引成分を配合したベイト剤(ジェル状の食毒剤)をアリの通り道などに設置します。ベイト剤を巣に持ち帰らせることにより、離れた巣や位置の特定が困難な巣に対しても作用させます。クロアリの駆除は他の害虫より比較的困難ではありますが、やはり巣を壊滅状態にすることが駆除のポイントとなります。

駆除風景動画

土壌散布
土壌散布
基礎周り粒剤散布
基礎周り粒剤散布
室内ベイト処理
室内ベイト処理

駆除料金

害虫駆除は、被害状況や建物の面積、施工内容、施工回数などによって料金が変わります。正式な料金につきましては調査・お見積りをご依頼ください。(仙台圏の見積料金 無料)

クロアリ駆除 30,000円~(税込 33,000円~)

▲ページトップ